矯正歯科とは
お子様から大人の方まで矯正治療に対応しています
矯正歯科では、装置を使って歯ならびや咬み合わせの改善を図ります。治療の効果は、見た目の美しさに現れるだけでなく、咬み合わせを整えることで頭痛や肩こり、腰痛、姿勢が改善され、全身の健康状態の改善も期待できます。当院では、お子様から大人の方の矯正治療まで対応しています。最近では治療方法も多様化し、患者様のニーズに合わせた治療ができるようになってきました。長年悩みを抱えていらっしゃる方も、思い立ったときが治療開始の適切なタイミングです。まずはお気軽にご相談ください。
矯正歯科で改善されること
- 口元のコンプレックスが解消され、気持ちが前向きになる
- 発音がよくなる
- 体の歪み、肩こり、頭痛、腰痛、だるさ、姿勢の悪さなどの改善
- よく噛んで食事ができるようになり、消化吸収がよくなる
- 口呼吸の原因を軽減し、睡眠時無呼吸症候群を防ぐ
- 歯磨きがしやすくなり、虫歯や歯周病の予防につながる
- 正しいブラッシング習慣が身につく
当院での矯正治療
矯正治療は開始から完了まで期間が必要となります。そのため当院では、矯正専門の歯科医師がカウンセリングから、一貫して応対いたしております。矯正治療の細かい治療方針、費用、期間等の説明を十分に行い、患者様が不安なく矯正治療に取り組めるよう心がけております。
矯正治療の種類
唇側矯正装置（マルチブラケット）
長い歴史を持つ従来型の矯正方法です。ワイヤーとブラケットを歯の表面に装着し、歯を正しい位置へ導きます。
メリット
- 装置自体が壊れにくい
- 幅広い症例に対応可能
デメリット
- 目立つ
唇側矯正装置（セラミックブラケットなど）
目立ちにくい素材のワイヤーとブラケットを歯の表側に装着することで、見た目の違和感を大幅に軽減します。
メリット
- 目立ちにくい
- 金属アレルギーの心配がない
デメリット
- 強度が低い
- 費用がかかる
裏側（舌側）矯正装置（リンガルブラケット）
歯の裏側に矯正装置を装着するため、気づかれにくいことが特徴です。仕組みは、唇側矯正と同じになります。
メリット
- 目立ちにくい
- 唾液の作用で虫歯になりにくい
デメリット
- しゃべりづらい
- 装置が舌に当たりやすい
- 費用や期間がかかる
※当院でのリンガルブラケットによる治療は要相談となります
床矯正装置
歯を表側から押さえる金属線と、歯の裏側の床下粘膜部につけるプラスチックで構成された入れ歯のような装置で、取り外しが可能です。抜歯の必要がないよう、あご全体を広げるために用います。
メリット
- 目立ちにくい
- 他の矯正装置に比べると費用が抑えられる
デメリット
- 装着時間が短いと効果が現れにくい
- 適応症例が限られる
マウスピース矯正装置
透明なマウスピース型の装置です。ワイヤーやブラケットを使用しないため、装着の違和感を軽減します。
メリット
- 目立ちにくい
- 取り外しが可能
- 不快感が少ない
デメリット
- 難症例では対応できない場合がある
- 装着時間が短いと効果が現れにくい
不正咬合の治療
不正咬合とは
不正咬合（ふせいこうごう）とは、歯ならびや咬み合わせが悪い状態をいいます。見た目が気になるだけでなく、歯磨きがしにくいことで虫歯や歯周の原因になったり、口を開けたときに痛みを感じたりすることがあります。また発音がしにくくなったり、腰痛や肩こりの原因になったり、姿勢にも影響することがあります。
不正咬合の種類
歯ならびや咬み合わせが悪い理由は、大きく2つに分かれます。1つは、あごが原因のもの。もう1つは、あごと歯の関係が原因のものです。前後や上下左右にズレがある、あごと歯の大きさが合っていない、歯の数が多い（あるいは少ない）など、要因はさまざまです。
咬み合わせ（あご）が前後にずれている不正咬合
上顎前突（じょうがくぜんとつ）
上あごが下あごよりも前に出ている（出っ歯）。
問題点
- 前歯が折れやすい
- 唇を切りやすい
- 口唇を閉じにくいなど
下顎前突（かがくぜんとつ）
下あごが前あごより前に出ている（受け口）。
問題点
- 食べ物が噛みにくい
- 発音が聞き取りにくいなど
咬み合わせ（あご）が上下にずれている不正咬合
開咬（かいこう）
前歯の上下が開いてしまい、歯が咬み合わない。
問題点
- 前歯で食べ物を噛み切れない
- 正しく発音ができないなど
過蓋咬合（かがいこうごう）
前歯が深く咬み込み、下の前歯が見えなくなる。
問題点
- 歯と歯の接触により歯のすり減りが激しい
- 症状が悪化すると顎関節症になるなど
咬み合わせ（あご）が左右にずれている不正咬合
交叉咬合（こうさこうごう）
上の奥歯が下の奥歯に対して内側に入っている状態で、両側性と片側性がある。
問題点
- 顎関節がずれ、歯を食いしばることができない
片側の場合……前歯の中心が左右にずれ、症状がひどいと正面から見たときあごが曲がって見えるなど
歯とあごの関係による不正咬合
叢生（そうせい）
乱ぐい歯、八重歯など歯ならびに凸凹があり、歯が重なっている。
問題点
- ブラッシングしにくいため、虫歯や歯周病になりやすいなど
空隙歯列（くうげきしれつ）
歯と歯の間に隙間ができる（すきっ歯）など。
問題点
- 発音しにくい
- 食べ物がはさまりやすいなど
不正咬合の原因
歯ならびや咬み合わせが悪くなる原因は、遺伝的なものと後天的なものに分けられます。
遺伝的な要因
あごの骨の発育や歯の大きさ、形、本数などは、遺伝によって決まります。遺伝的要因による不正咬合の場合は、早めの治療が効果的な場合もあります。乳歯のうちに、一度ご相談されることをおすすめします。
後天的な要因
- 癖
舌の突き出し、指しゃぶり、爪噛みの習慣があると、前歯が咬み合わなくなることがあります。
- 乳歯の虫歯
虫歯などによって乳歯を失うと、永久歯が正しい位置に生えず、凹凸ができやすくなります。
- 食べ方
やわらかいものばかり食べていると、あごが十分に発達できず、あごと歯のバランスが悪くなって凹凸が生じやすくなります。
- 口呼吸
口呼吸をしていると、顔面の発育や成長に悪影響をおよぼし、不正咬合の原因にもなります。
- その他
幼児期の大きな病気により、歯の一部に形成不全が起こることがあります。